2021/07/20 15:17

たき火の火口として、最近よく話題にのぼるチャークロス。




生地を炭化させたもので、ちょっとした火花で着火してくれて、

しかもじわじわと赤熱してくれるので、

原始的な火起こしをするときに重宝します。


では、炭化ってそもそも何なんでしょうか。

少し小難しいですが、自由研究に使うならば理屈も知っておいて損はありません。



炭化とは(引用:ウィキペディア)

通常、木材などの炭素化合物が主成分の素材を加熱すると燃焼が起こり、

炭素は周囲の酸素と結合して気体の二酸化炭素となってしまうが、

酸素を遮断した状態で加熱を行うと、炭素化合物は分解が生じ、

その中から揮発性の低い固体の炭素分が比較的多く残る。

この現象を一般的に炭化(たんか)と呼ぶ。


とのこと。
言い換えると、

有機化合物(木材も生地も生物も)はすべて炭素を持っていて、
燃やすとその炭素が酸素とくっついて二酸化炭素になって消えてしまうが、
酸欠状態で加熱すると、二酸化炭素にならずに炭素が残ってくれることで、
炭化した物質ができるということです。



ここまでは小難しい話でしたが、実際やることは簡単です。

自由研究の範囲をどこまでにするかはお任せ致しますが、

下記のステップがあります。


1,自作キットを加熱して同封生地を炭化させる

  →ガスバーナーや焚火が必要(家庭用ガスコンロだと自動停止する)

2,炭化させた生地に火花を落として着火させる。

  炭化していない布との燃え方の違いを実験する。

  →火打石やファイヤースチールが必要

3,着火したチャークロスを火口にして焚火を起こす

  →キャンプ場へ行き、焚火台や小枝、薪等が必要(技術も必要)


炭化の仕組みを理解するだけであれば、

ステップ1だけでもよいかもしれませんね。


ご家庭でよくキャンプに行かれるのであれば、

夏休みにキャンプに行くときに持っていき、

そこでステップ3までお子様と一緒にやるとより楽しいでしょう。


以下、やり方のご紹介です。

▼紹介動画:商品説明~作り方~実際の着火映像も


1,自作キットの缶の中には、20枚の生地が入っています。


2,缶の蓋を閉め、そのままガスバーナー等で加熱します。


3,しばらくすると煙が出てきますが正常なことです。

  ガスに引火することもありますが大丈夫です。周りの環境にはご注意ください。



4,煙がやんだら火を止め、自然冷却してください。
  冷却前に蓋を開けると酸素により生地が発火することがあります。
  真っ黒になっていたら完成です。


炭化するまでだったら、たったのこれだけで完了です。
ご家庭でやるときは多少においがでるので、しっかり換気してくださいね。


また、
チャークロスを火口に焚火を育てるまでやりたいという方は、
たき火の育て方を解説している動画もありますので、
こちらもご参考にしてください☆
(3:38~焚火シーンになります)