2021/04/15 10:18

こんにちは。
今日は東海染工コットンマスクで使われているバイオ加工とシルケット加工について紹介します。

綿の加工では綿に含まれる異物を取り除く精練工程の後、素材の色素を取り除く漂白工程を行います。
精練漂白工程の後の綿は、油分が抜かれた状態となっていて、非常に大きな吸水性を持つことになります。
一方で油分(ワックス)が抜けてしまうことにより、風合いにはカサつき感が出てきてしまいます。

そこで登場するのが、シルケット加工です。
シルケット加工は、引っ張った状態の綿を苛性ソーダの薬剤につけます。
そうすると扁平な形だった綿が膨潤し、丸みをおびます。
さらに繊維表面の小じわが消失し、光沢もおびてきます。
これによりシルクのような風合いの生地となります。
当社の特殊加工ですと、その精度を高く実現することができます。

次にバイオ加工です。
バイオ加工とは、特殊な酵素を使って、微生物に布生地の表面を食べさせる加工のことを言います。
微生物を含む溶液に綿生地(セルロース繊維)を漬け込むことで、生地をやわらかくすることができます。
この微生物の濃度を薄くすれば、表面のケバだけを食べてくれるように加工できますし、
濃度を濃くするとケバだけでなく生地もどんどん食べていき、やりすぎると生地の強度がなくなります。

このような加工をすることで、コットン素材でも風合いがやわらかく、ケバの少ない生地にすることができるんです。

東海染工コットンマスクも、この技術を使った製品になります。